防災まめ知識
家具固定技術について
家具固定技術を分かりやすく解説。 | |
左の画像をクリックすると動画を再生します。 (再生時間:約30分)
|
家具類の固定の必要性を知らない人はほとんどいないが、実行した人は数少ない。今の日本の地震対策の目玉は「建物の耐震補強」、「家具固定(転倒防止)の促進」である。「家具固定」が普及しないのは「面倒、灘しい、見苦しい」などで、80パーセントの人は手を付けていないそうです。
地震とは
地震は地下の岩盤が破壊等により急激なずれの運動を起こす事によって発生した、衝撃が地中を伝わり、地上に達することです、地下を伝わる地震の波を「地震波」、又、地上で感じる揺れを「地振動」といいます。
地震の規模
地震の大きさ、強さは、マグネチュード(M)及び震度(G)で表します。マグネチュードとは、地震の大きさ、規模を表し、震度とは揺れの強弱です。マグネチュードと震度の関係を電球で表すと100ワットの電球の(光度)がマグネチュードで場所によって異なる明るさ(照度)が震度に相当します。
震源とは
地震が発生した、地球内部の起点です。
長周期振動とは
地震発生時に通常の震動とは異なり、約2〜20秒周期で揺れる震動のことです。このような長い周期での震動は、高層建築物の固有振動数と一致しやすく、低層建築物・中層建築物などではほとんど揺れを感じないのに、高層建築物などでは高い階に行けばいくほど揺れが強くなります。
このようなことから、長周期地震動による地震が発生した場合、避難する行動を取ることが困難になることが多く、被害が拡大することに繋がりやすいのです。
通電火災とは
大地震の際に停電した場合、数日後ライフラインの電気が復旧すると、付けっぱなしであった電化製品に急に電気が流れ、あるいは家具や落下物のために半断線した電気コードがショート等を起こしたりして発生する火災のことです。阪神大震災での出火原因の6割は通電火災であると言われています。
倒れた電気ストーブや、ドライヤー、熱帯魚用のヒーターなども危険です。地震発生時に使用していなかった物も、激しい揺れにより物がぶつかってスイッチが入ってしまう事もあるそうです。
資料
最近わが国で起きた大地震
日時 | 名称 | マグニチュード | 死亡者数 |
---|---|---|---|
1995年1月17日 | 平成7年兵庫県南部地震 (阪神・淡路大震災) |
7.3 | 6,437人 |
2000年10月6日 | 平成12年鳥取西部地震 | 7.3 | 0人 |
2001年3月24日 | 芸予地震 | 6.7 | 2人 |
2003年5月26日 | 宮城県北部沖地震 | 7.0 | 0人 |
2003年9月26日 | 平成15年十勝沖地震 | 8.0 | 2人 |
2004年10月23日 | 平成16年新潟県中越地震 | 6.8 | 68人 |
2005年3月20日 | 福岡県西方沖地震 | 7.0 | 1人 |
2005年8月16日 | 宮城県沖地震 | 7.2 | 0人 |
2007年7月16日 | 平成19年新潟県中越沖地震 | 6.8 | 15人 |
2008年6月14日 | 岩手・宮城内陸地震 | 7.2 | 23人 |
2011年3月11日 | 東北地方太平洋沖地震 (東日本大震災) |
9.0 | 19,000人 |
2011年3月12日 | 長野県北部地震 | 6.7 | 3人 |
2011年3月15日 | 静岡県東部地震 | 6.4 | 0人 |
2012年3月14日 | 千葉県東方沖地震 (東北地方太平洋沖地震の余震) |
6.1 | 1人 |
マンションの地震対策の3タイプ
タイプ | 特徴 | 建築コスト (耐震構造=100) |
---|---|---|
耐震構造 | 柱・梁を太く、壁を厚くする事で地震に対抗する力を強くする。建物の倒壊の心配はないが、揺れがそのまま伝わるため、変形やひび割れなどの損傷が発生する可能性がある。 | 100 |
制震構造 | 地震のエネルギーを建物内に設置された制震装置(ダンパー)などで制御して、揺れを小さくする。屋上、壁、梁などダンパーの設置場所はさまざま。 | 105〜110 |
免震構造 | 建物の基礎に積層ゴムなどを設置し、その上に建物を載せる。積層ゴムが地震エネルギーを吸収するため、建物に伝わる揺れは通常の5分の1から3分の1にまで低減することができる。 | 110〜120 |